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世界屈指のテキトー人DENKEYが、古自転車にまたがり釣り竿を振り回しながら、どちらかというとドーでもイイことを綴る日記帳。
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このあいだのブルベからしばらく痛かったのは脚ではなく左の手の平であり、いかにトップヘビーな体かということがよくわかる。

 それでも10日も経てば痛みはなくなり、今シーズン最初の手稲山へ向かう。

 200Kmを走れたからと言って坂も簡単に上ることができると思ったら大間違いで、だいたい、未だに10mも小走りしただけで息が切れる。脂肪はあっても地力はないのだ。

 なので、手稲山を登るときは相変わらず休み休みであり、途中オリンピアまでたっぷり1時間かかった。
 到着したのがすでに夕方4時過ぎで、ドリンクも空になり登るのもメンドーなのでここで切り上げてさっさと下る。

 帰りは手稲神社へ。ダウンヒルのまま鳥居を抜け、テールスライドを決める...わけもなく、ヨタって止めた。

 手稲神社は手稲山から下りたら必ず参拝することにしている。
 500円玉以外の小銭を賽銭箱にジャラジャラ投げ入れ、ブルベ完走の感謝と途中の神様への罵詈雑言を形式上一応詫びておく。小銭では神様もどーせ馬耳東風だ。

 参道を下りながら「次は札幌200か?」などとバカなことを考えてみる。喉元過ぎれば熱さを忘れる、だ。
 実は、ブルベ200Kmには十勝のほかに札幌があり、こちらのほうは支笏湖、苫小牧、伊達、支笏湖という少々山岳チックなルートで、十勝よりかなりキビシイことが予想される。

 とりあえず、来年に向けて「支笏湖温泉ツアー(仮)」はやってみたい。美味しいもの、いや食料補給場所をしっかりチェックしておかねば途中でのたれ死になのだ。

 だが、未だ「朝里峠越え定山渓足湯ツアー(仮)」が完結していないところをみると、計画倒れの可能性は非常に高い。

写真:手稲橋より山頂方面
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写真:テイネオリンピアスキー場
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朝7時、60名ほどのライダーとともに帯広市内から200Kmのブルベに出発。60名でも一斉に走り出すと壮観である。(ブルベの動画は十勝毎日新聞社サイトに掲載されています)

 第一ポイントの豊頃まではいいペースで、41Kmほどを2時間で到着。このままの調子なら楽勝だ、と思いきや、そのまま南下し広尾方面に右折したところで事態は一変。強烈な向かい風で、たちまち速度は15Km/hまで落ちる。

 平均速度20km/hで1時間ごとに5分休憩して昼飯もゆっくり食い12時間位を目論んでいたから、もともと制限時間までの余裕はあまりない。しかもポイントごとにも締切時間があるのだ。

 風が変わったらペースが上がることを祈りとにかく進むが、ここ十勝は農業王国で一面畑地と牧場であり、強い向かい風に乗って「例の香り」が鼻を直撃しさらに運動神経を麻痺させる。今や速度は牛以下だ。

 結局、第2ポイントの広尾までの約80Kmを5時間かけて到着した。

 そのうち風も弱まるかと思っていたが一向に収まる気配がない。おまけに、今度は急な登り坂である。
 山の神に「いい加減風を止めてくれ。オレはもうカンカンだぞ」と毒づいてみたが風が止む訳もない。「八百万の神か、こんな北海道の形にしやがって」とか「だいたいこんな道路を造る開○局が悪い」と叫んでみたがただ疲れるだけだ。

 しようがない。こういう時は楽しい事を考えるのが一番であり、アッキーナ、ゆうこりんその他アイドルを思い浮かべてみる。だが、知っているアイドルは結局数人であることに気づきたちまち底をついてしまった。

 考えることがないから舗装をながめて走るが、これが以外と走れることがわかった。遠い先が見えるからきついのであり、目先だけならそうでもない。以後、舗装の材質・損傷度・ゴミの散乱具合などを眺めながら走る。(そもそも、言っていることが「くだらない」が、実際この坂に下りはない。内陸に登るだけだ。)

 ところが今度はスローパンクで、ゆっくり空気が抜けるからチューブを交換するかどうか非常に迷う。第3ポイント中札内の締切時刻が18:00で余裕がまったくないのだ。とにかく空気を入れて走り続け、到着したのが17:59である。「ギリギリセーフ」と思ったが、本当の締切時刻は実は18:40で、到着して初めて気づいた。結局56Kmほどに4時間かかった。

 あと26Kmほどだが残る時間も2時間半。このペースで走ってもかなりキビシイ時間だ。チューブ交換はあきらめ、途中で空気を入れて持たせることにした。

 この時期じゃ7時前には暗くなる。濃紺の夕暮れの中、最後のチョコレートを全部頬張りふらふら漕ぐ。

 そして19:59。残っていた人・スタッフなど10人ほどの拍手に迎えられ遂にゴール。

こういう時の言葉はこれしかない。


「走ったどー」



写真:受付直後(写真がないのは撮る余裕などこれっぽっちもなかったからである)
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ブルベ十勝200Km完走
自転車は例年通りシーズンオフにバラバラで冬眠したが、今シーズンは4月早々に組み立てが終わっている。だが、ライダーは未だ冬眠中だ。

 だいたい、毎週末といえばほとんど雨または極寒で自転車に乗れるわけもなく、しかも、まだ年度末の仕事を引きずって休日返上という状態なのだ。


 本当はそれでも無理して乗らねばならない訳がある。GWには「ブルベ」なるロングライドイベントに参加することになっているのだ。それまでにちゃんと体を動かしておかなければ100回も漕がずにリタイアとなる。

 このイベントは北海道でも毎年数回開かれていて、今回は十勝一周200Kmである。ルールは簡単。この200Kmを13時間半で走破するのである。距離的には以前参加したオホーツクサイクリングほどだが、ブルベの方がはるかにスパルタンであり、走行時間の短さはもちろん、救護・回収などのサポートは一切無い。その上、コース上に民家もなければコンビニもない。バスだってほとんど走っていないから、リタイヤした場合はまず野宿で、食料は狩または釣りで確保するしかない。やってくる車などまず3時間に1台だからヒッチハイクなど期待できぬ。

 ところが、今年は走った距離が未だ数十キロという有様で、他人が見れば「ヤバくねぇ?」という状況だが、当の本人はいつになく落ち着いており、どちらかというと道に迷わないかどうかの方が心配なのだ。

 まぁ、当日まではあと何回か走れそうなので、体をできるだけ慣らす。それでも足りなければ当日走ればよい。なぁに、疲れたら休めば良いのだ。

 自転車の方は、タイヤを細く、スタンドはアルミ製に交換した。おかげで、黒部分が増えてしまったため2009バージョン「しろ」は返上し2010バージョンは「BUCCI」(斑。GUCCIとは何の関係もない)と命名した。これにバッグなどを装備すれば完成だ。

 あとは、この不順な天候が回復し気温が上がってくれれば、野宿でも少しは過ごしやすくなるというものである。


写真:曇天下の2010バージョン ロードマン「BUCCI」
BSロードマン
 
白か黒かはっきり付けたがるご時世だが、ボクとしてはいちいちそんなことは面倒で、グレーの選択が大好きだ。(優柔不断などと言ってはいけない)

 ところが、とうとうはっきりさせるときが来た。初心者だから黒石と決まっているらしい。(つまりM.Jacksonとは無関係な話である)

 例年ならこの時期は寒風に吹かれながら氷上ワカサギ釣りだが、今年は、竿は碁石に、リールは扇子に持ち替え、温々しながらパチパチやるのだ。

 だいたいにして、ここ何年もこの時期はめちゃくちゃに忙しく、しかも年齢が進むにつれ寒いところに足が向かぬ。(とは言いつつ1月にニシン釣りに出かけたのは内緒だ)

 囲碁に興味を持ったのは子供と一緒に見ていたアニメ「ヒカルの碁」である。だが、ズブの素人が碁会所には入りにくいし教室に通うのも躊躇していたところ、最近になって個人的に教えてくれる人が現れた。もっとも去年の11月ぐらいからなので、忙しくてまだ5回ぐらいしか相手してもらっていない。

 それでも、もう最初からいきなり19路盤の前に座らされた。さすがにどう打ったら良いのかまったくわからず盤前で埴輪となる。
「打ちたいと思う場所に打ってごらん」と言われるのだが、布石だの定石だの知らないがゆえ頭の中に打つ場所など浮かぶわけもない。

 その後、たまたまプロ棋士の「武宮正樹」という人の書き物が目に止まり、その中にも確かに

「自由に打って良い」

と書いてある。さらに、

「自分で打ちたいと思うところに打たないと強くならない」

とある。考えてみれば、「こう打ったら変に思われる」とか「変な打ち方したら恥ずかしい」ということが思考を停止させていたのだ。

 ただ、あまり自由に打っても囲碁にならないので、その本にあるように「形」は意識するようにした。そうすると、布石・定石を知らなくても意外と打ちたいところが見えてくる。

もう向かうところ敵なし...な訳はなく、せいぜい9子局(つまり黒石を最初から9個置くハンデ)でなんとか終局まで打てるぐらいだ。

 先日、関西棋院より手紙が届いた。囲碁のプロ棋士も所属する西の囲碁の本山である。
 ???となりながら封を開けた。

 7級の認定通知だ。


 だいぶ前にWebで検定を受けたことをすっかり忘れていた。


 認定級と実力の差があまりに大きすぎて目を白黒させたのは言うまでもない。
プロフィール
HN:
みつぼし でんき(DENKEY)
性別:
男性
自己紹介:
基本的に無趣味でインドア派なのに、ある日突然変異的チョー例外として釣り人となり、サイクリングファンとなる。だが実は趣味未満。よって、乗っているチャリは高校時代から使っているブリヂストン ロードマン。

そして「のだめカンタービレ」(ドラマ)狂。

野球はもちろん地元北海道日本ハムファイターズ

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