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チャリのスキルがたいしたないのに、闇雲に走ったところでなんとか走れるのはせいぜい10時間であり、前回の200キロブルベ完走はキセキに近い。今回の300キロもリタイヤはトーゼンと言えなくもない。
それでも、何とかしてキセキにありつきたいわけであり、しかも練習は極力避けたいから、例によって中古品でチャリを改造するのである。
まずホイールとタイヤで、こちらは一昨年使っていたちょっと重いヤツに戻す。どうもそのほうが巡航速度が少しだけ早い。ヘタクソな証拠だ。それから、年々出てくる腹がつっかえて息ができないので、なるべく前傾姿勢にならないようステムを長い物に交換しハンドルを高くした。
ポジションが楽になったせいか手稲山ハイランドまでの試走は上々でDENKEY的好タイム66分を記録したが、それでもまだやっぱり途中10回以上は休みが必要なことに変わりはない。チェーンリングをさらに小さいものに交換すればペダルは今より軽く廻せて楽になるはずだが、改造に際限が無くなり完全にドロヌマだ。
来月10日にはもう一度ブルベ300キロがあり、今度は十勝の芽室から富良野・旭川・深川を通って札幌まで帰るコースで、前半にある狩勝峠を越せればあとはほとんど平地なので気力が続けばゴールにたどり着けるはずだが、平日でしかもスタート地点が我が家からかなり遠いということで参加できるかどうかということが最大の難所なのである。
今回使用した部品:
ステム 名も知らぬもの 突き出し60mm 長さ 200mmぐらい
ホイール ALEXRIMS R450
タイヤ Continental Ultra sport 25c
チューブ Panaracer R-Air
以前の日記つながり:
サイクリングの女神を微笑ませるのは容易じゃない
サイクリングの女神は二度微笑む
ブルベから戻って自転車を組み立てたら案の定ひどい泥はねで、錆も少々出始めていた。
それは、晴天のはずが途中のトンネルはなぜかビショビショで、ほとんど重馬場のジョッキー状態だったからだ。
面倒だが掃除しないわけにもゆかぬ。すっかり真っ黒になった自転車を掃除していたら、なぜか傷だらけになっているところを発見した。下地まで見えているから傷はかなり深い。しかも苦労して作ったROADMANロゴのところだ。なにせ、自前の塗装で塗料もケチって塗膜が薄いから、なにかぶつかればひとたまりもないのである。
おそらくは、帰札中のバスの振動でなにかがぶつかり続けたに違いない。
しかし、修理するにしても、最近は自転車に関われる時間がどんどん削られており、乗る時間を確保するのが精一杯という状況だ。もちろん、「プロ」に頼むという方法はある。しかし、それには「カネ」が必要であり、しかも最低限諭吉数枚は必要だ。
ボクはこのロゴがないと寂しさからとても漕ぐ気になれず、つまり今ではドライブトレインの最重要部品となっているのだが、ケーザイ的余裕はないからやはり自前で直すしかないのだ。
乗るか直すか、できることなら直しながら乗りたいのである。
写真:傷だらけ Bridgestone ROADMAN ロゴ
上から続く--->
見るからに重量級のチャリでタイヤもセミスリックと、この距離を走ってくるだけでも驚きである。
「先で待ってま~す」などと言って入れ替わりで出発したものの、途中からやっぱり全然ダメで、「10分走って30秒休む走法」でもキビしく、坂の途中で日本海の水平線をボーっと眺めていたら、あっという間にダルバイクに抜かれてしまった。
すでに緩い坂すら漕いで上れなくなり、押して歩くというテイタラクである。
おそらくは練習不足と寝不足と補給不足、それに妻からの愛情不足とお金不足と推測されるが、今更どうにもならぬ。
ヘロヘロで増毛に到着し、国稀酒造に滑り込んだ。「鬼ごろしで気付けに一杯」ではなく旨い水で給水するためだ。酒造前のベンチで無料のわき水を鱈腹飲んでると、走ることよりも周りのラーメンだの手打ちそばだの看板が気になりだした。
締め切り時間が迫っているから次回までのお預けと走り出す。
しかし、もう平地ですら時速15キロしか出せず、留萌市街に入っても押して歩いた。
なんとか這いずって第2チェックポイントの留萌136.9キロに到着したのは制限時間25分前、スタートから約9時間である。
もはやこれまでと、DNFの連絡を入れる。
どうほくで なんだか ふねにのりたくなった
じゃなく、ギョーカイ用語でDo Not Finishのことだ。
先に到着していたダルバイクの彼がまだいたので5分ほど歓談し送り出した。次のチェックポイントは約30キロ先でまだ2時間ある。たぶん彼なら着くはずだ。
ボクは、札幌行きの高速バスに乗りこみ、お土産に買った鈴木かまぼこを一口かじりながら残っていた国稀の水を流し込んだとたん気を失った。気がついたときはもう札幌だ。
ホントはいないはずのボクが晩飯の食卓にいるのは自分でも少々へんな感じだったが、それでも、悔しいとか残念とかいった気持ちは全くない。とにかく今日は1日、ロンリージャーニーで非日常で大冒険だったのだ。
やはりこういうときはこう言いたい。
いやーほんと、チャリって面白い!
写真:ロードマン2012 ブルベスペシャル(帰札開梱直後)
以前の日記つながり:
オジサンの大冒険
おじさんサイクリストに幸あれ
ブルベのスタート時間が朝6時で、受付がさらに30分前、しかもスタート地点まで1時間自走するとなると家を出るのは4時半で、つまり4時前には起きなければ間に合わないのに、仕事が終わって寝たのが1時だ。
それでも、緊張感のせいか割とさわやかに目を覚ましたがそのままうっかり二度寝してしまい、急いで天気予報をチェックしながら簡単な食い物を頬張り、さらにこの期に及んで荷物をさらに絞って詰め直し、遅刻気味だが颯爽と家を飛び出した。
ところがとたんにフトモモの痙攣に見舞われあえなくスローダウン。今までチャリ中に脚が攣るなどということがなかったから、ちょっとイヤな予感がした。
それでも5時半にはスタート地点に到着。
すでに参加者はかなり集まっていたが、どう見てもかなりの走り屋ばかりで、誰もが高そうなチャリにかっこいいサイクルジャージで身を固めているのだ。
コッチは古チャリでユニクロのドライにウインドブレーカーという出で立ちだからついつい卑屈になるが、マウンテンバイクでダルビッシュのレプユニという参加者がいたので正直ホッとした。
車検が終わり、6時ちょっと前にスタート。
今回は準備からここまでとにかく時間がタイトであり、気持ちにもゼンゼン余裕がないのがよくわかる。
とにかく、平均時速18キロで「1時間走って5分休む、さらにおやつ付き」走法を心がけるようにした。
それに、日本海側は南風の予報、つまり追い風であり無理をしなければイケる計算だ。
最初は順調な滑り出しで、平地は時速30キロ程度で巡航していたが、20キロを過ぎたころからまたまたフトモモが痛みはじめた。
そもそも呼吸が苦しくなる前に脚が痛むなどということは無かったのだが、今朝の痙攣といい、どうもなんか変だ。
2年前のブルベでも脚に「疲れた感」はあっても痛くはならなかったのだ。
しかもこの日本海側の地形はアップダウンが多く、さらに脚にくる。
脚の力を抜いて回すことをことさら意識して走るが、脚の痛みがおさまらぬまま第1チェックポイントの浜益に到着。
約80キロを4時間40分ほどかかった計算になり、予定としては悪くはないが余裕もない。
あと一人後ろにいるとの情報で、しばらくしてやってきたのはダルビッシュMTBの彼だった。
下に続く--->
以前の日記つながり:
サイクリングの女神を微笑ませるのは容易じゃない
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春の寒風に自転車冒険は終わった
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