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世界屈指のテキトー人DENKEYが、古自転車にまたがり釣り竿を振り回しながら、どちらかというとドーでもイイことを綴る日記帳。
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この時期はオホーツク方面で流氷まつりが行われる。以前はそちら方面に友人がいたため、毎年流氷まつりを見に行っていた。(近くにシブノツナイ湖という大きな湖があるので、ワカサギ釣りの口実であったことは言うまでもない)

 遡ること○年前、温泉に行く途中で寄ったとある海岸でのことである。オバサンがバケツと小さな網を持ってやってきた。何をするのか聞くと、なんとクリオネを採るというのだ。
 なんでも、展示用にいつも採りに来るとのことで、常温で約1週間は生きているらしい。常温といってもオホーツク単位である。展示場所から考えると日本標準セ氏で約15度といったところか。

 水棲生物なら何でも獲りたいボクは、さっそく腕まくりをして海へ入って行こうとしたが網もバケツもない。今回は涙を呑んであきらめた。そして翌年、また同じ場所へ。

 海岸には半分打ち上げられた流氷がいっぱいだ。注意して上に乗り、周りを網で丹念に探る。この網は、嫁が三七二十一日間夜なべで作った特製の網だ。(針金ハンガーとストッキングで作った0円也の節約グッズである。)

 相手は半透明でおまけに小さいときている。肉眼でなど見えるものか。10分たっても一向に採れない。子供たちはすでに飽きたらしく、流氷の上をキャッキャ言って遊んでいる。
 30分ほど流氷の周りを見つめていると、????、とりあえず掬ってみる。網の上にゼリー状の固まりが。バケツの中でシャバシャバすると、いたいた、クリオネ。

 結局2匹採ることができペットボトルに詰めて持ち帰った。

 翌日、子供たちはそのペットボトルを学校に持って行っが、子供たちの情操教育に役立ったかどうかは知らない。

 その後、このクリオネは3ヶ月間我が家の冷蔵庫で静かに漂っていた。クリオネは流氷とともに消えゆくそうだが、このクリオネもゴールデンウイークのあと静かに朽ち果てた。

 一生のうち3ヶ月をペットボトルで過ごしたクリオネだが、まぁボクも変わらない。この世でただ静かに漂っているだけでやはり消えゆく運命である。

写真:ガリンコ号からの風景
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写真:クリオネ
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プロフィール
HN:
みつぼし でんき(DENKEY)
性別:
男性
自己紹介:
基本的に無趣味でインドア派なのに、ある日突然変異的チョー例外として釣り人となり、サイクリングファンとなる。だが実は趣味未満。よって、乗っているチャリは高校時代から使っているブリヂストン ロードマン。

そして「のだめカンタービレ」(ドラマ)狂。

野球はもちろん地元北海道日本ハムファイターズ

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