[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上からの続き。
その後も何度かコースミスを繰り返し、いよいよ時間が厳しくなってきた。
ケータイナビが結構電池を食うので、なるべくスリープにしていたものだから、うっかり行きすぎたり、手前で曲がってしまうのだ。
そのたびに戻る時間と体力のほうも余計に食ってしまうのである。
そして、とうとうケータイナビがイカれてしまった。
雨にやられたのだ。
防水だと思っていたのに、全然ちがった。チクショー。
しようがなく、しばらくはキューシートを確認しながら行ったが、どこまでいってもNo.24の右折が見つからない。距離もあとわずかだが制限時間まであと20分だ。
周りには若干の民家があるのものの、地名などわかるわけもない。
結局11:20を回ってしまい、PC1直前でタイムアウトとなってしまった。
もう、こういう時は止まって休憩するに限るのだ。
若干の不安が襲い、気付けにエナジーゼリーを2つ呑みこんで、来た道を戻る。
DNFの連絡をいれようとしても、すでにケータイは壊れているし、公衆電話も見つからない。そもそも、この時代、人のいないところに公衆電話などあるわけがない。
少々腹が減ってきたが、コンビニもない。山の中で「レストラン山猫亭」などという看板に遭遇したらもう逃げられないのである。
トボトボあきらめて漕いでいたら「三笠」の標識が見つかり、しばらく走ってようやく三笠市街に入った。コンビニに公衆電話があると思ったら、さらに20メートル先とのお達しだ。漕ぐのも疲れ、チャリを押して公衆電話に向かった。
DNFの連絡を入れてようやく気持ちも落ち着き、次はどうやってうちに帰るか思案した。なにせ、前日には完走するつもりだったので、帰る方法などまったく考えていなかったのだ。(それでも輪行袋は搭載していたことは内緒だ)
それで、考えたのが次の案である。
①このままチャリに乗って札幌まで帰る。
②チャリをバラして、公共の交通機関で帰る。
③うちから迎えに来てもらう。
一番現実的なのは②だ。すでにチャリモードをOFFにしてしまったので①のモチベーションはもうあり得ない。今日1日、家庭と決別して出てきたのだから③もあり得ないのだ。
だが、90分後、チャリはそのままラゲッジルームに積み込み、ハンドルはドロップから丸にもち替え、時速100キロの乗り物に座りこんで、自宅まで帰ることになる。結局、嫁に迎えに来てもらったのだ。
夕方の食卓でコーヒーをすすり、家庭との決別などそう簡単に行かぬのだとシミジミ思うのである。
写真:帰札後10日経ってようやく物置から出したロードマン ブルベスペシャル2015
後日談
ストリートビューで確認したところ、すでに無意識に右折していて、PC1の1.6Km手前
だった。残念。ブルベは体力・知力総動員でかからなければクリアできないのである。
以前の日記つながり:
ブルベは今日も雨だった(上)
こうなると雨=危機管理の体制で臨まねばなりませんね。
次回、雨が予想された場合、DNSを決め込むのでしょうか?
それとも”あくなき挑戦!”モードに入るのでしょうか?
その選択も楽しみではあります。
お疲れ様でした。
石狩・空知あたりは、まだこの季節寒くないので、雨中行軍もまだイケますね。
あとは、悪天候で自分が他者から危なくないかどうか、自分の操縦がが危なくないか、っていうところでしょうか。そのあたりは問題ない天候だったと思います。
まぁ、キツいといえばキツいのですが、どう走るか、どう逃げるか、自分がどう判断するかということも、結構おもしろいんですよね。
次は来年ってことで。
そして「のだめカンタービレ」(ドラマ)狂。
野球はもちろん地元北海道日本ハムファイターズ
「電子式記録簿でんき風味」好評発売中(Amazon)