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世界屈指のテキトー人DENKEYが、古自転車にまたがり釣り竿を振り回しながら、どちらかというとドーでもイイことを綴る日記帳。
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枕元にワカサギ大明神が立ち「連休中大荒れ」と言った。案の定、天気予報でも爆弾低気圧だ。荒れる前にホームグラウンドである茨戸川(真勳別川)へ行く。

 嵐の前の静けさ。穏やかな晴天である。
ここは茨戸川の中では今シーズン数少ない結氷地点であり、遠くではまだ水面がきらきらと光っている。

 いつものように釣り糸を底まで垂れる。今日は入れ食いだ。次から次へとどんどん釣れてくる。穴を覗いてみるとワカサギが泳いでいるのが見える。ならばと、一番上まで巻き上げていわゆる「サイトフィッシング」してみる。ワカサギが餌を喰う瞬間をこの目で見るのは初めてだ。これまたどんどん釣れる。

 釣れない釣りは少々寂しいが、「釣れてしまう」釣りは少々辛い。淡泊になりおもしろくないのだ。日々爆釣を妄想している割には実際に釣れてゲンナリというのは二十人格の証である。

 本当はゆっくり釣りを楽しみたいが、別人28号が背中を丸めて必死に釣る。昨日も来たという隣に陣取った旦那さんは悠然と釣っている。

 二人の間の氷には亀裂が走っていた。
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自分で「旨い」と言いながら、「本当に旨いのか」と言い放つあたりはすでにクルっている...しかし聞いてみたい「旨いのか?」

 ワカサギはキュウリウオ科の魚で、こいつが実に青クサイ。ボクはキュウリは好きだがキュウリくさい魚は苦手なのだ。
(美味しいと思う方、ゴメンナサイ)

 こいつの仲間である「チカ」「キュウリウオ」などまず口にすることはない。喰うのは唯一「シシャモ」だけだ。
 したがって、シシャモ以外スーパーマーケットでカゴに入るることなどない。

 では、何故「旨い」と感じるのか。それは、自分で釣ったという満足感が...と言ってしまうのはワカサギに申し訳ない。コアラがユーカリを食べるように、パンダが笹を食べるように、DENKEYはワカサギを食べるというただそれだけかもしれない。しかし、そもそも、釣りにかかるお金でワカサギなど鱈腹喰うことができるのだ。あえて釣ろうというのはやはりクルっているのか。

 クルったまま、また釣り場へ...

(ワンポイント:真水の中で一旦泳がせると風味が良くなります)
正月休みのワカサギ釣りは、また格別である。

 正月は嫁の実家で過ごすのだが、1月2日だけは一人で抜け出しワカサギ釣りに行くと決めている。今年はホロカヤントーへ足を伸ばしてみた。

 1月2日といえどもすでに数十人の釣り人がいる。ワカサギ釣りバカ、いや、ワカサギ愛好者の多いことか。
 早速準備に取りかかる。氷に穴を開けるのだがこれが意外と固い。ここは湖の水がそのまま凍るのだ。無酸素運動2分を2セットで準備完了。

 餌付けも早々に釣り糸を垂れるが思うように釣れない。周りをうかがってもあまり釣れていないようだ。こういうときは神頼み、じゃなく管理人頼みだ。とりあえず管理人さんのところへアドバイスをもらいに行ってみた。

 管理人さんに聞いてみたところ、「ポイントはわからないからとにかく穴を開けてやってみて」とのこと。もうちょっと粘ると、ここのワカサギはそもそも型が小さいということがわかった。なるほど、いつもの餌じゃここの魚には大きいらしい。

 餌を変えると上がるようにはなったが、すでに時遅し、マズメの時刻を過ぎていたためボチボチだ。しかし、ここであきらめるボクではない。ここからは足が勝負だ。2時を過ぎたころから客が帰り始める。狙いを付けていたポイントがいくつかあるのでそこを片っ端からねらうのだ。
 客が帰ったので、早速その場所に釣り糸を垂れる。案の定爆釣だ。
 夕方4時、なんとか数のつじつまを合わせ帰路につく。

 帰って、早速料理をしてもらった。料理というにはおこがましいが、唐揚げである。しかし、これが一番旨い。
 嫁の家族・我が家の家族など総勢10名の腹に収まった。ボクの口にはいったのは数匹だったが、子供たちに「おいしい」「また釣ってきて」と言われるこのときが一番うれしい。
喰うためだけでもない。スポーツと呼ぶには嫌悪感がある。趣味と呼ぶほど金をかけていない。しかし、何故か釣らずにはいられない。

 釣る数が尋常ではない。50匹100匹という単位が当たり前の世界だ。しかも、それを釣り糸で1匹ずつ釣り上げるという気の長~い作業である。
(もっとも、20や30では「揚げる油がもったいない」と嫁に言われるのがオチだが...)

 これはもう前世の因果以外に考えられない。ミジンコだったボクがワカサギに食べられた恨みか(ちょっとつじつまが合わないか)、それともオオクチバスだったボクがワカサギを食べ尽くした業か。その証拠に、チカという魚には全く興味がわかない。
ワカサギとかけて長靴と説く、そのココロは「どちらも群れ(蒸れ)るでしょう」。すでに末期的症状である。

 以前のことであるが、Nさんの知人Sさんが釣り好きでワカサギも毎週通う猛者であるということをお聞きしたのでご一緒させてもらった。
 
 場所は石狩川放水路で、ボクにとっては初めての場所だ。

 早速スタイルを見せていただく。この方も素晴らしい腕前である。
 お話を聞かせていただいたのだが、ポイントは「あたり」であった。最初のあたりを逃さなければ釣れるとのこと。

 ここで、あの達人が言っていた言葉の意味がようやくわかった。つまり、「あたり」があっても「キレ」がないと合わせたとき「バレ」てしまうということなのだ。至極単純なことで、「それぐらい知っとるわい」といわれそうだが、ボクにしてみれば目から鱗だ。

 針のキレ。簡単に刺さるかどうか。つまり、ケチらずに釣行ごとに針を買えということだ。あのときケチっていたのがバレていたのか。んーやはり達人にはかなわない。

 達人のテクニックを身につけたボクはすでに敵なしである(と思いこみたい)が、ドーモ釣れない。


 餌がついてなかった。。。
 
プロフィール
HN:
みつぼし でんき(DENKEY)
性別:
男性
自己紹介:
基本的に無趣味でインドア派なのに、ある日突然変異的チョー例外として釣り人となり、サイクリングファンとなる。だが実は趣味未満。よって、乗っているチャリは高校時代から使っているブリヂストン ロードマン。

そして「のだめカンタービレ」(ドラマ)狂。

野球はもちろん地元北海道日本ハムファイターズ

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