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ブルベのスタート時間が朝6時で、受付がさらに30分前、しかもスタート地点まで1時間自走するとなると家を出るのは4時半で、つまり4時前には起きなければ間に合わないのに、仕事が終わって寝たのが1時だ。
それでも、緊張感のせいか割とさわやかに目を覚ましたがそのままうっかり二度寝してしまい、急いで天気予報をチェックしながら簡単な食い物を頬張り、さらにこの期に及んで荷物をさらに絞って詰め直し、遅刻気味だが颯爽と家を飛び出した。
ところがとたんにフトモモの痙攣に見舞われあえなくスローダウン。今までチャリ中に脚が攣るなどということがなかったから、ちょっとイヤな予感がした。
それでも5時半にはスタート地点に到着。
すでに参加者はかなり集まっていたが、どう見てもかなりの走り屋ばかりで、誰もが高そうなチャリにかっこいいサイクルジャージで身を固めているのだ。
コッチは古チャリでユニクロのドライにウインドブレーカーという出で立ちだからついつい卑屈になるが、マウンテンバイクでダルビッシュのレプユニという参加者がいたので正直ホッとした。
車検が終わり、6時ちょっと前にスタート。
今回は準備からここまでとにかく時間がタイトであり、気持ちにもゼンゼン余裕がないのがよくわかる。
とにかく、平均時速18キロで「1時間走って5分休む、さらにおやつ付き」走法を心がけるようにした。
それに、日本海側は南風の予報、つまり追い風であり無理をしなければイケる計算だ。
最初は順調な滑り出しで、平地は時速30キロ程度で巡航していたが、20キロを過ぎたころからまたまたフトモモが痛みはじめた。
そもそも呼吸が苦しくなる前に脚が痛むなどということは無かったのだが、今朝の痙攣といい、どうもなんか変だ。
2年前のブルベでも脚に「疲れた感」はあっても痛くはならなかったのだ。
しかもこの日本海側の地形はアップダウンが多く、さらに脚にくる。
脚の力を抜いて回すことをことさら意識して走るが、脚の痛みがおさまらぬまま第1チェックポイントの浜益に到着。
約80キロを4時間40分ほどかかった計算になり、予定としては悪くはないが余裕もない。
あと一人後ろにいるとの情報で、しばらくしてやってきたのはダルビッシュMTBの彼だった。
下に続く--->
以前の日記つながり:
サイクリングの女神を微笑ませるのは容易じゃない
走る前からリタイヤ
春の寒風に自転車冒険は終わった
ブルベまであと4日というのに、まだ準備が終わらない。
だいたい、ここにきて週末は風邪を引いてしまい、全く何も手に付かなかったのだ。
自転車の整備はようやく部品が調達できて交換はこれからで、持ち物は一応そろえたが、まだ積み込むものを決めていない。さらにコースはチェックしたがまだ頭に入ってない。
エンジンのほうはさすがにもう無理で、あとは軽くカラダを動かすだけしかできぬ。
こういう場合、「参加しない方がいいんぢゃない?」って考えがアタマの中を駆け巡るのだが、実は参加したほうが良い理由しか無い訳で、すなわち、
その1.体調はいまのところ悪くない
その2.準備が悪くても走行するための規則を破るわけではない
その3.だいたいブルベは時間内いっぱいつかってゆっくり走って良いから多少のトラブルも大丈夫
その4.DNFでもいいじゃないか!いつでもリタイヤできる準備だけはOK
その5.スポーツを言い訳に一人旅できるチャンスを無駄にする手はない
その6.何事も走ってみなけりゃわからない
その7....
ってことで、気づくまでに1440分ほどかかったが、とにかく当日まではできるだけ準備するのだ。
なぁに、足りないものがあったらあきらめればよい。どうせ完璧な準備などあり得ないわけで、もし空から隕石が落っこちてきて道路と自転車にぶつかったらどんな道具があっても続けることはできないのだ。
(あまり起こらないとは思うが...)
つまりは、もうすっかり準備に疲れて、後ろのタイヤを眺めながらくだらぬことを書いているのである。
以前の日記つながり:
春の嵐にココロはかき乱された
慌てるオヤジは怪我の功名が少ない
外を眺めたら雨は降っていないが雲が厚くしかも大木がかなり揺れている。天気予報は相変わらず雨だ。
3秒間だけ考え、結局ブルベをキャンセルすることに決めた。
一眠りしてからスタッフにDNSの連絡を入れる。「どんだけがんばって ねないでやっても しごとがおわらない」ではなくてギョーカイ用語でDo Not Startの略だ。
今回は46人のエントリーだが、現地情報によるとスタートしたのは約半分の21人とのことだ。完全にスジガネ入りのチャリキチである。
もっとも、もう少し気持ちに余裕があればボクもスジガネに仲間入りできたはずだが、仕事の忙しさで少々クタビレていたというのが本当のところだ。
ただ、残念なのは、体力的に参加できそうなブルベがあとは10月の札幌200Kmぐらいで、これも季節的に悪天候となる可能性が非常に高い。
だが、いつまでも残念がっている暇はない。6月にはママチャリ耐久レース出場が決まっており、早速練習しなければならない。なにせ、ママチャリなど乗ったことがなく、ちゃんとママになれるのかどうか自信がないの。
以前の日記つながり:
自転車軽量化顛末
第一ポイントの豊頃まではいいペースで、41Kmほどを2時間で到着。このままの調子なら楽勝だ、と思いきや、そのまま南下し広尾方面に右折したところで事態は一変。強烈な向かい風で、たちまち速度は15Km/hまで落ちる。
平均速度20km/hで1時間ごとに5分休憩して昼飯もゆっくり食い12時間位を目論んでいたから、もともと制限時間までの余裕はあまりない。しかもポイントごとにも締切時間があるのだ。
風が変わったらペースが上がることを祈りとにかく進むが、ここ十勝は農業王国で一面畑地と牧場であり、強い向かい風に乗って「例の香り」が鼻を直撃しさらに運動神経を麻痺させる。今や速度は牛以下だ。
結局、第2ポイントの広尾までの約80Kmを5時間かけて到着した。
そのうち風も弱まるかと思っていたが一向に収まる気配がない。おまけに、今度は急な登り坂である。
山の神に「いい加減風を止めてくれ。オレはもうカンカンだぞ」と毒づいてみたが風が止む訳もない。「八百万の神か、こんな北海道の形にしやがって」とか「だいたいこんな道路を造る開○局が悪い」と叫んでみたがただ疲れるだけだ。
しようがない。こういう時は楽しい事を考えるのが一番であり、アッキーナ、ゆうこりんその他アイドルを思い浮かべてみる。だが、知っているアイドルは結局数人であることに気づきたちまち底をついてしまった。
考えることがないから舗装をながめて走るが、これが以外と走れることがわかった。遠い先が見えるからきついのであり、目先だけならそうでもない。以後、舗装の材質・損傷度・ゴミの散乱具合などを眺めながら走る。(そもそも、言っていることが「くだらない」が、実際この坂に下りはない。内陸に登るだけだ。)
ところが今度はスローパンクで、ゆっくり空気が抜けるからチューブを交換するかどうか非常に迷う。第3ポイント中札内の締切時刻が18:00で余裕がまったくないのだ。とにかく空気を入れて走り続け、到着したのが17:59である。「ギリギリセーフ」と思ったが、本当の締切時刻は実は18:40で、到着して初めて気づいた。結局56Kmほどに4時間かかった。
あと26Kmほどだが残る時間も2時間半。このペースで走ってもかなりキビシイ時間だ。チューブ交換はあきらめ、途中で空気を入れて持たせることにした。
この時期じゃ7時前には暗くなる。濃紺の夕暮れの中、最後のチョコレートを全部頬張りふらふら漕ぐ。
そして19:59。残っていた人・スタッフなど10人ほどの拍手に迎えられ遂にゴール。
こういう時の言葉はこれしかない。
「走ったどー」
写真:受付直後(写真がないのは撮る余裕などこれっぽっちもなかったからである)
そして「のだめカンタービレ」(ドラマ)狂。
野球はもちろん地元北海道日本ハムファイターズ
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